(以上 キワンダ2017AWコレクション)

 

絶対にスーツケースの半分以上、空にしておく事!そう言って、私が旅の荷造りをしている横で仁王立ちして夫に監視されていたので、持っていく予定にしていた服をかなりたくさん置いて行った。きっとパリやミラノで好きな服や靴を見つけて買うだろうから、着替えを持っていくと荷物になるし、自分で持てる範囲の重さにしとかないと僕しらんで。と言われ恐ろしくなって、泣く泣く削った。

だけどパリでブラウスを買っても、それに合うスカートもソックスも靴も持ってきてないので、旅行中一度も着ることはなかったし、ミラノではパンツを買ったけど、これもそれに合うトップスも靴も持ってきてなかったので、着れなかった。なので今回は約2週間の長い旅だったのに、同じ服を着回す事になってしまった。毎朝、起きた時の気分で服を選ぶのが日課の私にとって、それがとても憂鬱だった。テイストがある程度決まっている人もいるけれど、私はミナの気分な日もあれば、ルルの日、ヤブヤムの日、ミュベールの日、ホームスパンの日もあれば、インポートブランドやアンティークが着たい気分の日もあるので、そんなバラバラのテイストに合わせて靴も靴下も鞄も帽子も揃えなくてはいけないので、大変な事になる。

スティーブ・ジョブズは、毎朝コーディネートを考える時間と労力が無駄なので、黒のトップスにデニムパンツ、と決めていたそう。そんな時間があれば仕事に使いたい、という理由から。

着るお洋服で、その日の気分を上げる私には到底真似できない。軽くてシワになりにくく場所もとらないお洋服は、旅の強い味方です。今年の秋冬は、旅を意識したお洋服を何枚か予約しました。

(以上 ルール ロジェット2017 AWコレクション)