観光地で食べたワンプレートのご飯は、メインのおかずに、お野菜はレタス1枚敷いてあるだけ。味も濃すぎて口に合わなかった。次の日、地元の人におすすめのお店を聞いて行ったローカルの食堂は、とても優しい味でお野菜もたっぷり。レシピを教えて欲しいくらいどれもとってもおいしかった。値段も昨日の半分くらいでお腹もいっぱい!味もだけれど、なによりお店で働いている人がとても楽しそうで、のんびりしていて観光地で強引な呼び込みに負けて入ったお店の雰囲気とは全然違っていて、それがとても嬉しかった。好きなおかず、炒めたごはんやヌードルを選んで好きなだけのせて…テイクアウトで。とお兄さんにいうと、くるくるっと紙を巻いて、はいどうぞ! と渡された。え?!クレープ??なかなか斬新!量を計るでもなく、どうやらお兄さんの見た感覚で料金が決まるシステムのよう。

小さいおつりは、いらないよね?と、お店の人の方から言われたり、細かいおつりがないから、これで。とキャンディーを2、3個渡されたり、インドネシアという国は、いちいち細かいこと言うなよ〜。っていう空気で溢れている。

「レジに1円がないんだけど、もうそれくらい要らないでしょ?」「30円ないから、このうまか棒で。」なーんてちょっと言ってみたい気もするけど、でもそもそもなんでお店を開ける前に両替してないの?お客さんがこられるんだから、ちゃんとしとかんとあかんやん。って思ってしまう。そんな私は、やっぱり日本の教育を受けてきた人なのだなぁと実感する。

以前インドネシア産のストールを取り扱っていて、オーダーしている通りの色や柄で届いた事がなかった。なんでオーダーしてる通りに作ってくれないの?って尋ねると、草の上にゴザを敷いて、みんなでおしゃべりしながら作ってると、同じのばっかり作るの飽きちゃった。この色の糸のがいいよね?ここに星マーク付けたらかわいくない?とか言って、みんなで盛り上がって勝手に変えてしまうのだという。しかも、こっちの方がかわいいでしょ。と、満面の笑み。彼女たち、全然悪気がないからもうどうしようもない。最近は、日本にももう少しだけこのゆるさが欲しいなぁ〜、と思うことが時々ある。