2018A/Wのヤブヤムの展示会へ。ここ毎シーズン、別注を作ってもらっていて今年の春夏は別注の生地でワンピースとスカートを作ってもらった。秋冬も何かお願いしたいなと思っている。

「笑わないで。凛として向こうを見て。」と言われヤブヤムのデザイナー、パトリックライアンが撮影してくれた。この日は予定変更で急遽ヤブヤムの展示会へ行ったので、パトリックがデザインしたお洋服を着ていなかったのが悔やまれる。そのリベンジかのように、ここ最近ずっとヤブヤムのお洋服を着ている。エバゴスのお洋服とヤブヤムのお洋服は相性がよく、とても好きな組み合わせだ。今日のコーディネートは、エバゴスのシャツに別注のヤブヤムのジャンパースカート、アンティパストのソックスにエバゴスのヒール紐靴。自分で言うのもなんだが、似合ってるかどうかはさておき、この合わせかなり好きだ。お客さまにヤブヤムのお洋服の組み合わせを尋ねられたら、大抵エバゴスをお勧めする。

↓展示会へ行った次の日、ヤブヤムのインスタに上がっていた。

14歳の時に観た映画「ベニスに死す」麦わら帽子、大きなかご、セーラー服、全身真っ白のコーディネート、レースの付け襟、ベルベットの黒のリボン、絶妙な色合いのボーダー…全てに衝撃を受けピエロ・トージの世界観に浸った。日本の映画は、話は良くても衣装が残念でそれが気になっていまいち内容が頭に入ってこないということがよくある。パトリックもこの映画がとても好きだと言っていた。コレクションにセーラー服や真っ白の服が度々登場するのはその影響だと思われる。 パトリックと好きな映画の話で盛り上がった。私は初めてヤブヤムのお洋服を見た20年ほど前からずっと、このブランドのお洋服で1920年代頃の映画を作ったらきっととても素敵な映画になるだろうなと思っていた。ぜひパトリック、映画を作って!とお願いした。すると、この間から映画を作りたいなとすごく思っていた所なんだ。あー、今日は楽しいお話もできてとっても幸せ。凄くいい日。とパトリックが言った。同じく私にとっても、とてもいい時間、とてもいい一日だった。