ラ ヴィオレットに出勤の日は、阪急芦屋川駅で下車し、ヨドコウ迎賓館を眺めながらお店へ向かう。ヨドコウ迎賓館が好きすぎるあまり、毎日眺められる川向かいに売り土地を見つけた時は、ちょうどお家を探している最中だったので真剣に購入を検討したくらいだ。ヨドコウ迎賓館は、フランク・ロイド・ライトが1918年に設計し、1924年に彼の弟子の遠藤新と南信によって建設された。自由学園明日館とはまた趣が違い、個人邸宅ゆえの良さがある。私がこの家の子だったら、きっと入り組んだこの狭い所でお絵描きしただろうなぁ〜、この小さな段差に腰掛けてお人形遊びをしただろうなぁ〜、と来館するたびに想像しては、勝手にわくわくしている。 私のベストハウス、20年不動のトップ1は、1936年、ライトによって建築された落水荘だ。家の真下に滝が流れ、室内の床の一部は、元々その場所にあった岩場を利用し、人と自然の調和が美しく表現されている。トップ2がこのヨドコウ迎賓館だ。意外だとよく人に言われるが丸襟やパフスリーブなどかわいいものが大好きだが、建築や住宅の好みは、石を大胆に使っていたり、コンクリート打ちっ放しだったり、かわいいとはかなり違う。ライトの家は、茶系の服がよく似合う。バッグ(ミュベール)ブレスレット・リング(ドナテラペリーニ)スカーフ(ミナ ペルホネン)いつここに引っ越してきてもいいように、この空間にめちゃくちゃぴったり合う、春夏の新作ミナ ペルホネンのanemoneのブラウン×カーキのクッションと、tambourineのライトブラウンとグリーンの食器を買っておこう。それまでは自宅に置いて、その時を静かに待ちたいと思う。

 

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