私は楽観的でプラス志向の人間だと思う。9分間思いっきり悩んで沈んだら、ラスト1分、悩み開始10分後には、ぱ〜っと一筋の光が差し、ナイスな考えがふわっと浮かんできて、一気に心が軽くなり楽しい気分になってくる、そういう思考回路の人だ。しかしそんな私でも、年に1、2回くらい部屋の隅っこで体育座りをして一点見つめしてしまうような事が起こる。会社の代表でもあり、子供の母親でもあり、離れて暮らしている70歳を過ぎた両親の子供でもあるのだから、そりゃ色々あって当然だ。全てを投げ捨て1からやり直したい!そう思う日だってある。これはだいぶ煮詰まってるなと感じたら録画してこういう時のために撮りためている「世界ふれあい街歩き」のヨーロッパ編をひたすら観る。「世界の車窓から」「NHKフランス語講座」も好きだ。出てくる人がみんな笑顔で明るいのもいい。たいてい、いろんなことがもうどうでもよくなる。

先日、仕事の合間にフランスを感じられる場所、久しぶりに銀座のラデュレへ行ってきた。 ミュベールの路面店のすぐそば、南青山にもラデュレが新しくオープンし、オープン直後くらいの時にたまたま前を通りがかったのでお茶をしたが、やっぱり私は銀座店ともうなくなってしまった大阪店が好きだ。(大阪店は、重厚な雰囲気のカーテンに薄暗いオレンジ色の照明、アンティークのライトなど子供の頃に住んでいたお家の応接間を思い出させてくれた。)いつも思うことなのだけど、こういうエレガントな空間に身を置く時は、デニムパンツやスニーカー、パーカーやジャージなど着てこないで欲しい。他にもたくさんカフェはあるのだから、そういうスタイルが似合う所に行けばいいのにと思う。エレガントで優雅なひとときを味わいたくてわざわざ来たのになぁ…とがっかりした。お隣におしゃれをした素敵なおばあちゃんでも座っていてくれたらどんなに嬉しい気分でお茶の時間を過ごせただろう。ドレスコードがないとは言えど、雰囲気を大切にしている場所でそれを乱してしまうのはやはりマナー違反。おしゃれは自分のためだけではなく、周りの人も幸せな気持ちにさせてこそ、本当のおしゃれさんだと思う。そんな事を思いながら、世の中のコーヒーブームを横目に、今日も私はおいしい紅茶をいただく。

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