足腰が元気なうちにしたい100のこと。

…って、なんか聞いたことあるようなないようなタイトルですが。笑。アラフィフに突入し、ふと思ったのです。時間的、金銭的といったようなことはちょっと置いておいて、身体的に、という事だけで考えた時に、思いっきりしたい事が出来て、行きたい所に行けて、食べたいものが食べれるのって、あと20数年ほどなの?って。70歳、80歳を過ぎてももちろんお元気な方はたくさんいらっしゃるけれど、一般的に考えてそれくらいなのかも…。そう思ったら、行ってない国にも行きたいし、まだ見ぬ美しい物にも出会いたいし、知らないことを知って、日々、驚きと感動、わくわくやドキドキをもっともっと味わいたい、と思ったのです。 キャズエドゥミ ル パサージュ店は、2階建ての一軒家。お客さまが靴のご試着をご希望されたら、サイズ違いを取りに階段を駆け上がり、やっぱりこっちの色を試したい、と言われたらまた階段を駆け上がり、もうワンサイズ上も試したい、と言われたらまた階段を駆け上がる。商品が売れたら、その都度在庫を取りに階段を登り下り。お取り置きを取りに来られたら…と、1日に少なくとも20回はアップダウンを繰り返している。いつも元気もりもりで階段も2段飛ばしで駆け上がっていたけれど、今や閉店間近の19時を過ぎた頃になるとどうも足元がおぼつかない。目の前の結婚式場の教会の借景も美しく、とても好きな空間ではあるが、千代の富士の引退会見の、「体力の限界!」ではないけれど、そういうことで、自力でお引越しができる体力があるうちに近くに移転する事に決めた。そしてこれを機会に、洋服だけに特化せず生活全般の物を取り扱うお店にしようと思っている。例えばフランスに行ったら、蚤の市で見つけたアンティークのリネンやアクセサリー、フックや洋書などを。台湾やベトナムに行ったら、カラフルな可愛いカゴや食器を…などというように、テイストを固めず、行った先の国や地域で見つけたかわいいものを紹介する、そんなお店にする予定だ。オープンするにあたり予定していた買付けの旅だが、この度の大変な事態で渡航できなくなってしまったので、当初思っていた感じのスタートとは少し違った物になるけれど、そういう事も含めて頭を柔らかくして、柔軟に対応していく緩くて楽しい、海岸ビルヂングで営業を始めた当初の3 et demiのようなそんなお店にしていきたいと思う。あの頃はゆるゆるすぎてて、これからキャズエドゥミに来ようと思ってたお客さまが、その前に違うお店に寄ったら私がそこの店主とレジ横で出前をとったお蕎麦を2人ですすってて、え?今日キャズエドゥミお休みですか?と言われ、ごめんなさい〜これ食べ終わったらすぐに開けます〜。なんて事も日常だった。ドアに、”裏のお店〇〇にいます”と張り紙を貼って、暇になったら近所の仲の良い雑貨屋さんに行き、レジ下に漫画喫茶のように山積みで置いてあるマンガを読んでたり、逆にキャズエドゥミの休憩室に近所のお店の店主が「今日お店めっちゃ暇やねん」て言って1日中いたり…。ほんと緩かったなぁ〜。20年前、みんなその頃は1人でお店をしていたしね。張り紙を貼って裏の雑貨屋さんのレジ奥にある小さなキッチンでチャイを作り2人で飲んでたら、この商品、全然動かへんねん。とぽそっと言うので、ちょっとやらせて!と自分のお店は営業時間中にもかかわらず閉めてるのに、他のお店のディスプレイを変え始めたり。途中経過の日報を見せっこして、16時。今のところうちのが勝ってる!と競争したり。その日の売りあげが良かった方が夜ご飯をおごる、とかもしてたなぁ。ゆっるぅ〜。ほんとなんて緩いのか。笑。子供ができてからはさすがにそんなゆるゆるな事がなくなって、親としての責任感、とかいう使命感に駆られて頑張ってたけど、あと3年で子供も成人すると思うと一気に自分のやりたい事を思い出し、それに向けた準備を始めて行こうと思い立った第一弾が、これである。新しい店舗の床のペンキ塗り。 半分塗って、なーんかちがうなぁ…と、乾くのを待って再度塗り直し。色を混ぜては試し塗り、の繰り返し。天井は真っ白。

いくつから始めても遅いことはない。気になってたこと、興味があったのにずっとそのままにしてたこと、重い腰を上げて始めてみたいと思います。

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