実家に帰ってきました。この景色を見ると、帰ってきたーって思います。 高校生の時、夏休みの間この海の海の家でアルバイトをした。アルバイト禁止の学校だったので先生に見つかると大変なので見つかりにくいと思われる海の家で生まれて初めてのアルバイト。辛かったなぁ。今までいろんな職場で働いたけれどトップ3に入る辛さだった。1日中ギラギラの太陽の下、浮かれた水着姿のカップルにかき氷を売り、昼間から呑んでるおじちゃんたちに、おでんとビールを運び、めちゃくちゃ怖いおばちゃんオーナーにびくびくしながらの勤務。毎日気が遠くなるような本当に長い長い6時間だった。夏休みが終わり、1ヶ月分のお給料を貰って次の日に向かったのはお洋服屋さん。これが欲しくて欲しくて辛いアルバイトを途中で辞めずに頑張った自分へのご褒美だ。コム・デ・ギャルソンのフレンチスリーブの真っ白のローウエストで切り替えが特徴的なロングワンピース。試着するのも店員さん(当時ハウスマヌカンと言っていた)が怖くて出来ず、試着せずに買って帰り、うきうき気分でお家に帰って着てみると、かなりひいき目で見ても真っ黒にTシャツの型に日焼けした肌にあまりにも似合っていなかった。横目でチラッと見た母が、「そういうワンピースはお姉ちゃんがよく似合うわ〜。ようちゃんはもっと元気なパンツスタイルが似合うわね。」と通りすがりにさらっと言われ、その先は右から左に耳から通り抜けて何を言われたかよく覚えていない。勉強代というにはあまりに悲しい高校2年生の苦い夏の思い出。でもこの時に私は悟った。指示を待ち動くだけの労働者でいたらいつまでたってもびくびくしながら働かなきゃいけないし、永遠に「欲しい!と思ったお洋服をすぐに買える人」にもなれないと。それに興味がある事を仕事にしないと1日が死ぬほど長い、という事も学んだ。辛い経験だったが、その後の人生において全くの無駄でもなかったようだ。Tシャツ、パンツ(トリコ・コム・デ・ギャルソン)ソックス(キワンダ)イヤリング(プティローブノアー)

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