冬が苦手だ。全く元気がでないので近場でまだチケットがあるライブ、何かないかな?と探していたら、お店から徒歩10分の所で元祖渋谷系といわれているオリジナルラブのボーカル、田島貴男さんのひとりソウルツアーというのを見つけたので行ってきた。
子供の頃、芦屋に住んでいた事もある田島貴男さん。神戸に来て関西人の血が騒いだのか、途中からまるで1人コントみたいな笑いありの楽しいライブだった。久しぶりに「朝日のあたる道」「接吻」「月の裏側で逢いましょう」を聞いて名曲だと再認識した。
渋谷系にも多大な影響を受けた私は、大阪のレコード屋さんに通い、ファッションも思いっきり渋谷系オリーブ少女だった時期がある。20歳の時、友達と1ヶ月ロンドンに一軒家を借りて住み、小さなライブハウスに毎日のように行っていた。日本だと6000円くらいはしてしまうチケットも現地だと4分の1くらいだし、何より現地ならではの空気感がたまらなかった。当時は携帯どころかインターネットもなく、なんの情報もないまま、「地球の歩き方」だけを握りしめ、ホテルもとらず3泊分位の着替えだけを持って飛行機に乗った。不動産屋さんに飛び込みつたない英語で、1ヶ月フラット(調理器具、食器、洗濯機付きの一軒家)を借りたい、だけどお金は少ししかない、と訴えた。私がしたいと願う事の大半において幼少の頃からあれこれ反対され続けていた両親には、「明日から30日間ロンドンに行きます。飛行機の往復チケットも買ったので絶対に行きます。住むところが決まったら国際電話します。」と日本を断つ前日の夜に伝えた。(そういえばお店もオープンするほんの数日前に報告した。)イギリスから日本までの国際電話は1分1000円という時代。フラットには電話はなくこちらからかける以外は両親は連絡すらとれない。1ヶ月の間に電話をしたのは到着した日と、日本でもニュースになっていてとても心配していたという日々利用していた地下鉄でテロがあった日の2回だけ。自分の子供が20歳になって同じ事をすると突然言い出したら、私もあの時の両親と同じように子供にうっとおしがられるほど心配するだろうと思う。

※渋谷系とは、80年代のニューウェーブ、ギターポップ、ネオアコ、ヒップホップ、ハウス、60年代のソウル、ラウンジミュージックを中心としたジャンルを素地とし、渋谷のレコード店に通い世界中の音楽を聴き、多くの音楽的要素を取り込み生み出された、おしゃれで力の抜けた歌声が特徴の音楽をいう。ピチカートファイブ、オリジナルラブ、フリッパーズギター、サチモスなど。







