ドライブ中にたまたま目にした富士酢醸造元という看板。富士酢は、15年ほど前に出会ってからずっと使い続けているお酢。京都の天橋立からほど近い明治26年創業の富士酢醸造元、飯尾醸造さんの蔵へおじゃました。生活用水汚染の心配のない棚田のお米作りから始まりそれがお酒となりやがてまろやかな酢になるまで一切農薬を使用せず、一般に流通しているお酢の約12倍以上の時間と気が遠くなるような大変な工程を経て丁寧に作られている富士酢は、日本を超え世界中のトップシェフの舌を唸らせている。
お酢に限らず、職人気質で語りだしたら止まらないほどの情熱をもって挑んでできたものに触れると、いつも胸の奥が熱くなる。