高校生の時、どうしても観たい映画があって映画好きの友達を誘って2人で学校帰りに観に行った事がある。「怪盗ルビイ」という、小泉今日子さん(キョンキョン)主演、監督は和田誠さん、オペレッタ調の古き良きハリウッド映画を彷彿させる、おしゃれでとってもかわいい映画だった。パリジェンヌのようなクルーネックの半袖のセーターにデニムを履いて、パールのネックレスをしているコーディネートや、黒のタートルに黒髪のぱっつん前髪で真っ赤な口紅など、素敵すぎてすぐに古着屋さんに行って同じように色落ちしたリーバイスのデニムを買った記憶がある。
映画の主題歌の「怪盗ルビイ」は、私のカラオケの定番ソングになった。小学生の時に「君は天然色」を聴いて、なんだかおしゃれで素敵な大人の世界を覗いた感じがしてワクワクした記憶がある。どちらの曲も作曲が大瀧詠一さんだと知ったのは、うんとずっと後になってからだった。
高校1年生の時、お年玉でワンピースを買った。1人でお洋服屋さんに入って緊張してて試着する勇気がなく、着ずに一目惚れして買ったワンピース。翌週のザ・ベストテンでキョンキョンが全く同じ物を着て登場して、とても嬉しかったのを覚えている。高校生の頃のお小遣いの使い道は90%お洋服だった。残りの10%はフランスや日本の文学作品を買ったり、洋楽のCDや映画のレンタル代に使っていた。
時を経て私は洋服屋さんに。本を読むのも文章を書くのも嫌いじゃない。写真を撮るのが上手だねと褒めてもらえる事があるけれど、それはたくさん観た映画の映像の美しさから、知らず知らずのうちに学んだように思う。
一緒に怪盗ルビイを観にいった映画好きの友達は、お小遣いのほとんどがレンタルビデオや映画の本、映画のチケット代に消えていた。その友達は映画の配給会社に入社し、今は映画やドラマのプロデューサーとして活躍している。
お客さまから「子育てがひと段落して自分の時間が持てるようになったんだけれど、いざ時間が出来ると何をしたらいいのか…、趣味もないし…。」というお悩みを伺う事がある。高校生の頃、お小遣いを何に使っていたのかを思い出すと、自分が本当に好きだった事を知ることが出来るかも知れない。
先日、黒猫同盟のライブに行ってきた。場所は1950年代にオープンした、日本最大といわれたキャバレーの跡地をそのままライブ会場にした、大阪なんばグランド花月の目と鼻の先にある、ユニバース。
なんともエモい。エモ過ぎる空間。
キョンキョンはあの頃のイメージのままで、変わらずとてもかわいかった。
最後、(吉本新喜劇の)『ごめんやして おくれやして ごめんやっしゃぁ〜』っていいながらぺこぺことお辞儀をしながら去っていった。さすがキョンキョン!!んーもぉ〜♡わかってんなぁ〜♡大阪なんばという立地、ちゃぁーんとツボ押さえてるー♡
ワンピース・定番パンツ(TAO・コム・デ・ギャルソン)丸胴テレコクルーネック長袖(ホームスパン)ヘッドアクセサリー(スグリ)ソックス(ファクイ)イヤリング(タマス)バッグ(エバゴス)トラベルシューズ(ショセ) ごめんなさい、私物のため、あれこれ完売しています。
黒猫同盟にちなんで、黒猫のお耳っぽくしてみました♡ にゃー🐈⬛