いけなくなったのでもし良かったら…といただいたショップからほど近い、神戸国際会館である岸惠子さんのトークイベントのチケット。24歳の時に渡仏し、それから約60年フランスで生活されている岸さん。興味があったのでお話を聞きに行ってきました。

聴きにこられていたお客さんは、ほぼ70代〜80代の方々だった。お隣の席の大阪からいらしたという方に、あなたお若いのになんで岸さんをご存知なん?お母様がお好きなん?あなたは何してる方?いや〜あなたほんと岸惠子さんにそっくりやわ〜。(…ってそんなこと一度も言われたことないけど。。若い人はみんな一緒に見えるとかそういう感じなのだろうか?)あれは岸さんのお若い時の写真やろか?それとも岸さんの娘さん?どっちや思う?あそこに写ってる人は映画監督の元旦那さんやで。知らんやろ?え、知ってんの!あんたなんでも知ってはんなぁ。などとトークショウの間じゅう、始終質問責めだった。おばちゃんお願い。ゆっくり岸さんのお話聞かせて〜と苦笑いで対応しつつ…。関西のおばちゃんに静かにして、というのは酷というものか…。来週はこの会館にフジ子・ヘミングさんが来られるという。84歳の岸さん、そして同い年のフジ子・ヘミングさん。おふたりともとても可愛くてチャーミング。そしてなによりよく働く。すごい。

私は世間一般でいう後期高齢者なんです。って笑いながら岸さんは言われていたけれど、後期高齢者っていう言い方は、お年を召した方に対してなんだかとても失礼な感じがして、私はあまり好きじゃない。あなたは後期高齢者ですよ、と誰かに言われたら、それまでピンピンしてたのになんだか急に元気が無くなってしまいそうな、そんな気さえしてしまう。

パリでのお話を聞いたあと、そのまま余韻を味わいたくて、マリアージュフレールでお茶をしました。1人でゆっくり。たまにはこんな時間もいいですね。

人生100歳といわれるこの時代。40代のあなたなんてまだ折り返し地点にさえも着ていないわよ。岸さんにそんな風に言われたような気がして、心の底からわくわくしてきた。さぁ、これから残り半分、何をして楽しもう?