先月の事になりますが…ミナの2018春夏コレクションのバッグを作っている工場さんが姫路にあって、その工場さんをご紹介したという事もありミナの長江さんから姫路に来てます。と連絡が入ったので会いに行ってきました。
明石焼きを食べた事がないというので、それは食べて帰って貰わなきゃ!ということで、2人で明石焼きを食べました。
「わ、食券を買う石原さん!なんてレア!ミナのスタッフに送ってあげよ〜。」と言って不意打ちに激写されたので、「えー!だったら私も激写返しするー!」と言って撮った1枚。
このあとお茶をしながら、私個人としての、”こういうの作って欲しいのです、こんなのあったら嬉しいな”というお願いと想い、また、”キャズエドゥミのお客さまはこういうのを求めてらっしゃるのです”という普段お客さまとお話しさせていただいている時にお伺いしたみなさんの声、熱いご要望など、喉をからっからにしながら語り、新幹線の時間ギリギリまでお話ししました。作る人、それを伝える人、それを買ってくださる人、それぞれ立場はちがうけれど、そこにはみんなミナのことが大好き!というひとつの同じ想いがある。
作り手として、工場で真摯に物作りと向き合う長江さんの姿を見た後だからこそ、より一層伝えたいという想いが増す。
初めて工場の社長さんに会いに行った日、私どもはこういう物作りをしているブランドで、こういったものを作りたいと思っているのですが、こちらで作って頂く事は可能でしょうか?ご協力お願いできますか?と長江さんがお話ししているのをそばで聞いていて、謙遜を通り越してあまりに押しが弱いので、お節介だと思いながらも我慢出来ず、横から割りいって、「ミナペルホネンというブランドで、大量生産・大量破棄というアパレル業界に蔓延している流れに異議を唱え、長く愛用していただける事を願って丁寧な物作りをしている会社です。NHKのプロフェッショナルにも会社の代表でありデザイナーである皆川さんが出演され、日本のブランドとして初となる、フィリッツハンセン社やリバティ社など世界中の数々のブランド、メーカーとコラボレーションしていたり……。長江さんは雰囲気が可愛らしい感じでふわっとして見えるかもですが、とても真摯に向き合ってストイックに物作りをしているブランドです。たくさんの量を発注する事は出来ませんが、一つ一つの商品を妥協する事なく丁寧に心を込めて作っている、そんな会社の商品をこちらで作ってもらえませんか?!」と、一気にこんなに頑張ってるブランドなんです!という説明をしたら長江さんが、「自分たちのことを自分の口からはなかなか説明しにくくって…。」とぽそっと一言。確かに自分の事を良いようにアピールするのって、ちょっと躊躇ってしまう。そのうち社長さんも、だんだん前のめりになってきて最後まで耳を傾けて下さって、「わかりました。うちで良ければご協力させていただきましょう。」と言ってくださいました。
一般的に工場さんは、最低ロットがとても大きくて、作りたい!という志しを簡単にへし折る。大量に作って余ったらセールをして…、という考えではなく、必要な人にきちんとゆき届く必要な分だけ、丁寧に作ることで価格が守られ、そして自然環境も守られるという考え方にそろそろみんなが真剣にシフトしていかなければいけない時が来ていると思う。