ミラノ2日目。今日はミラノサローネ(世界最大家具見本市)へ。トラム(路面電車)に乗ってメトロの駅に行くと、駅員さんがイタリア語で何か言ってる。ダメ?どーゆーこと?え?スト?!ミラノサローネの為に世界中のインテリア関係者(毎年6日間の開催で約34万人)がミラノにくる、その開催2日目という日にストしちゃうの?1年で1番やっちゃいけない日にストをして、困らせちゃう作戦?さすがだなぁ…。ということで、違う線で行く方法をなんとか調べて、その最寄り駅までこの道↓をひたすらまっすぐ歩くことに、、。

ただの壁も、すぐにでもロックバンドのジャケット撮影ができそうなくらいのいい雰囲気。バンドを組んだら、ファーストアルバムはこの前で撮ってもらおう、とか楽しい妄想をしながら歩く。

サローネ会場に到着。 会場には素敵な家具が盛りだくさんなのはもちろんの事、おしゃれな人達で溢れていてそれを見るも楽しかったです。

イタリアといえば、やっぱり石。大理石を使用した素敵なデザインの家具を多く見かけました。この大理石の美しい模様は長い年月をかけて自然界が作ったものなんだと改めて思い、感動する。

20代半ばの頃、イームスやエーロ・サーリネン、ヤコブセン、ヴェルナー・パントンなどのヴィンテージ家具を扱うショップで働いていたこともあって、インテリアは昔からとても好きだ。年を重ねるごとに好みも少しづつ変化していて、10代の頃は安藤忠雄建築、20代の頃はF.O.B.COOPやデポーに通い、30代ではフランク・ロイドやル・コルビジェ建築、ウェグナーのベアチェアーに魅せられた。夫もインテリアが大好きなので、そうなると困った事に、自宅の共同スペースはお互いの好みに寄せていかなければならない。寄せていった結果、3年ほど前にダイニングテーブルとソファーをカッシーナの物にしたのだけれど、いまだに2人とも、なんだかいまいちしっくりきていない。もしかしたらお互いの好みに歩み寄る、というのはインテリアにおいて1番やっちゃいけないことなのかもしれない。お友達の旦那さんはインテリアに全く興味がないらしく、「私の好き勝手にできるの。」というのを聞くと、もうめちゃくちゃ羨ましい。