ミナ ペルホネンのデザイナー、皆川明さんが日々想ったり感じられたことをみなさまへ宛てたレターとして、約10年前から週1回のペースで綴っておられます。水滴、しぶき、木漏れ日、強い光、影、土、雲、花、草、また大自然の風景だったり、ある時は食べ物だったり、人物だったり、道具だったり。皆川さんの視線の先を一緒に見ているよう。引き込まれる写真の数々は写真集を眺めているように素敵で、楽しみにされておられる方も多いと思います。

だけどちょっと、なんだか少しお客さまと遠い感じがしていて、それは間違いなく皆川さんがファブリックを創作される際のインスピレーションとなった物なので、ミナの商品と関係ないわけでは決してないのだけれど、実際お客さまが目にして、直接手に触れられているミナの商品のファブリックについて、もっとお客さまは深く知りたいと思っているのではないか、と思っていたからです。

展示会でお会いした時に、いつも新作のファブリックのお話をしてくださるのですが、半年後、ショップに商品が並び、店頭でお客さまが気に入って下さった時に、このファブリックは…と、お話する事はあっても、特に気に留められていないお洋服やバッグの中にも、とても素敵なファブリックのエピソードがあるものもあって、でもそれをお一人お一人にお話すことはなかなか難しい。

それで、「お客さま全てにファブリックの製作秘話をお話することはとても難しいので、レターとは別に、ひとつひとつ、そのファブリックが誕生した経緯や想いをホームページとかインスタグラムなどでお話してくださると、私はお客さまがとても喜ばれると思うんです。お客さまも距離がぐっと近くなったように感じられると思います。私が皆川さんに聞いたお話を要約してお伝えしてしまうより、絶対に良いはずです。ぜひ、検討してみてください。でも、レターはそのまま変わらず継続してくださいね。私、レターの写真がとっても好きなんです。」とお願いをしました。

それから数日後、提案させてもらったファブリックのテキスタイルダイアリーをスタートされました。

ひとつひとつの柄に想いが込められているのを知ると、ただ柄を見て素敵だな、と思っていた頃より、もっともっと興味が湧いてきますね。私は特に2009年の春夏に発表された、このgalileoのエピソードが大好きです。このエピソードを聞いた夜、なぜか急に星の王子さまが読み直したくなって、読んだ覚えがあります。もう、11年も前の事なのですね。

今週末の日曜日、2020年1月5日に放映されましたNHK 日曜美術館の「100年つづく人生(デザイン)のために」〜デザイナー 皆川明〜が再放送されます。展覧会での作品やアトリエでのものづくりの現場に密着した内容となっております。

8月2日
Eテレ 午前9:00〜

NHK日曜美術館
「100年つづく人生(デザイン)のために」
〜デザイナー皆川明〜

ぜひご覧下さいませ。

また現在、兵庫県立美術館で
「ミナ ペルホネン/ 皆川明 つづく」
展が開催されております。

こちらもとても充実した素敵な内容となっております。美術館にもぜひ足をお運びくださいませ。

〜2020年11月8日(日)まで

 

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